ノルウェイの森

ハンブルク空港に到着した飛行機の中で

ビートルズの『ノルウエェーの森』を耳にするところから始まる村上春樹の大ベストセラ

ー “ノルウェイの森”の映画盤をレンタルしてきました。

久しぶりにまた、読みたくなりました。

僕は“ノルウェイの森”を4回読んでいますが

その度にこの作品に対する感じ方は違っています。

“ノルウェイの森”の映画化の記事を読んで僕は再び、

文庫本を押入れから引っ張り出しました。

一番最初にこの作品を読んだのは僕がまだ高校生の頃、

ハードカバー本は高くて買えなかった僕は

学校の図書館の床にペタリと座り込んで読みました。

主人公のゆっくりと時間が経過するような大学生活と、

複数の女性とかかわってセックスする。

俺も大学生になってセックスしたい!

これがその頃の僕の印象です。

なんか、大学って楽しそうじゃない!って気持ちになってしまい、

僕はめちゃめちゃ大学に行きたくなりました。

それ以降は進路指導とか3者面談なんかでも、

「勉強したくないから就職します!」などと、

世の中をなめきっていたクソガキが手の平を返したように

「大学に行きます!大学であればどこでもいいです!」なんて言うようになって、

勉強することも苦痛に感じなくなりました。

人並みに受験勉強をこなし、なんとか大学に入学できたのですが、

僕が入学したのは工業大学で“ノルウェイの森”の主人公の大学生活のように時間は

ゆっくりとは流れてくれませんでした。

その頃は激流に飲み込まれたように感じで、

しかも生徒はほとんどが男、女とのかかわりが全然なく、

レポートと図面をネタにしてマスターベーション(オナニー)していました。

提出しなければならないレポートのほとんどはペン書き限定で

修正不可(ひと文字でも書き間違えると書きなおし)で、

誤字大王の僕には拷問、同じページの最後の方で繰り返し書き間違えをしてしまい、

12回連続で書き直したこともありました。

徹夜して描いた図面を肉が付着してほとんど首がないデブ教授に提出し、

「こんなのは図面じゃない!」と、顔を赤くしながら言われて。

僕の目の前で赤ペンを取りだし大きく×印を付けられました。

やれやれ、(村上春樹風です)僕は×印の付いてた図面を鞄に押し込んで

徹夜を続行することになりました。

卒業研究では24時間監視しながらデータを取り続ける実験を行い、

本当は交替で徹夜するはずだったのが、

バイクでこけてケガをした奴とタイミングを計ったように風邪を引いた奴のせいで、

72時間不眠で実験させられてしまいました。

“ノルウェイの森”を恨みました。

今回“ノルウェイの森”を読むのは7年振り、

前回読んだのは前の会社を辞めて3ヶ月間の長い夏休みをとった時のこと、

今回も上下巻の文庫本を押入れから引っ張り出して

折れ曲がってしまった表紙をゴミ箱へ捨てて読みました。

思いをよせる青年(主人公)の行動に切なさを感じながら、

僕は自分の学生時代を振り返える思いで読みました。

いや、待て!学生時代はレポートと図面描きばっかりで、

そんな経験していない!!

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